喫茶「イレブン」

私が札幌で好きなお店と言えば、いくつかありますが喫茶「イレブン」は忘れられないところです。
場所は南3条西1丁目でした。
今でいうなら狸小路の南側、創成川や月寒通りにはさまれた好立地というところでしょうか。
50年ほど前この付近はあまりいい場所では無かったように思います。
ススキノの様な、いわゆる三業地ではありませんでしたが、雑多な映画館やキャバレーなどが並んでいました・・・
「サウンドオブミュージック」を初めて(?)見に行ったのも、このへんにあった日劇か?帝劇か?
映画内容の記憶はあるけど、上映館の記憶は非常に薄し。

そんな場所にあった、喫茶「イレブン」です。

写真は”ふきのとう”のレコード「街はひたすら」のレコードジャケットですが、喫茶「イレブン」の前で写したものです。
写真に見える店名サインに「COFFEE SHOP ELEVEN」とちゃんと見えますね。

あとの写真は当時もらったマッチです。 よくこんなものが残っているなと我ながら驚き。 (だって4回も引っ越ししているのに)

良く行きました。
コーヒーの味がわかっていたかと問われたら、たぶん全く分からなかったと思います。
世間知らずのガキンチョでしたからね。
コーヒーの味を大切にしていたオーナー(日比さん?日比谷さん?)に申し訳ない気持ちがあります。
ただなんていうか、お店の雰囲気が好きだったんです。
東京で言うなら「さぼうる」か?「ミロンガ」か?、でも違うような気がする・・・新宿「ピース」か?
クセ強よ、なんて感じは全然なくって・・都会的にさらっとした感じでしたね。 (アンティーク感はありました)

まぁ、私には色々な意味での「苦い味」が強く心に残っています。

せっかくですから、歌手”ふきのとう”の二人が歌う「街はひたすら」聞いてください。 (イレブン店内で歌ったかは知りませんhi)

”ふきのとう”の二人は札幌と沼田出身とか、親近感がわきます。

彼らのベストヒットに「白い冬」がありました。

そうそう、1960年後半頃よりミニスカートが流行っていまして・・・  白い冬のど真ん中、真冬の札幌市街(屋外)でもミニでした。
「イレブン」にいた女子に「寒くないの?」と聞いたら「そんなには・・」と答えてくれました。
「そんなには・・」の意味と感覚は、いまだに私には不明です。

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