中川郡中川町

中川郡中川町・・・? え・どこ??
中川の中側・・・?? え・なにそれ???
ナカガワのナカガワ・・・ あ!それなら知ってます、世田谷区下高井戸商店街の中にあるお店ですよね

なんだよ、世田谷の話かよ。
23区内で1番人口が多く(92万人位)、ほぼ和歌山県と同じ人が暮らす過密都市です。
そんな都会の話をされてもなぁ・・・

そうじゃないんです、いまからお話するのは
北海道で2番目に人口が少なく(1425人)世帯数770戸と、小さな北海道中川郡中川町のお話なんです。
場所的には稚内駅から旭川側へ特急で30分ほど、旭川からだと2時間20分ほどの場所にあります。

⇦新型特急で天塩中川駅へ到着⇒

ところで、世田谷区と中川町って何の関係があるの??? 1400kmも離れているのに・・・
実はいろいろと深いワケがあり・・・
 世田谷区のこの地には日本大学・文理学部があります。(日大は区内に他に商学部、危機管理学部・スポーツ科学部があります)
中川町の人口減少に伴う町の衰退を危惧した町の商工会が相談した教授⇒文理学部教授のつてで、下高井戸商店街を紹介されたとの事です。
その後中川町、日本大学文理学部、世田谷区、下高井戸商店街振興組合の四者間で相互連携・協力を行なわれてきました。
日本大学・文理学部との連携・交流については、中川町の交流情報発信拠点施設運営協議会も参画し各事業の企画立案をはじめ、
下高井戸商店街に設置しているサテライトスペース「ナカガワのナカガワ」への運営に対する協力、相互のイベント等に参加するな
どの交流も行なわれています。
また中川町で採掘された「アンモナイト化石」の寄贈や、文理学部資料館で「クビナガリュウとアンモナイトの化石展」を開催する
など、学術的な交流も深められています。
下高井戸商店街とまちづくりについての交流を重ねており、毎年の「しもたか大さくら祭り」や「しもたかサマーフェスティバル」
にも参加しています。
災害時には相互に支援する協定を締結するなど、地域間交流の効果も上げられているそうです。

補足ですが、文理学部資料館で「クビナガリュウとアンモナイトの化石展」を開催されたとありますが、
中川町付近は白亜紀(およそ1億~7200万年前)には海底だったらしく、良質な化石の産出地とか。
特にクビナガリュウの化石が1973年と1991年に中川町で発見され、1991年に発見されたものは、全長約11mと国内最大級のサイズと言われています。
復元骨格のほか、町の川原から発見されるアンモナイト化石も数多く展示されています。
こんな研究も文理学部では進んでいるのでしょう。
  海中ではこんな感じ?⇒

大きさ比較です、パンフレットの大きさから考えてみてね 
採集自体は禁止されていないようですし、持ち帰りも禁止されていないようです 
自分勝手な採集と収集は止めましょうね。
天塩山地の北辺に当たるのでクマも出て来ますよ。 恐ろしい三毛別羆事件も考えてくださいね。
何より山中に入らなくても、中川町エコミュージアムセンターにある「中川町自然誌博物館」に行けば、いくらでも見ることが出来ますから。

中川町の中心部には南から北へ流れる最北の大河「天塩川」があります。 現在の総延長256㎞。
、と言っても50年ほど前ですが「天塩川には堤防が無い」という話がまことしやかに流れていました。 (私もそう思っていました)
確かに天塩川河口付近は「利尻礼文サロベツ国立公園」の一部を形成していて、サロベツ原野に属する部分では湿原の中をただなすが儘に流れています。
こういう原始の姿を見るならば、そう思ってしまっても仕方ないのかも。
実際に河口から158 kmまで堰などの川を横断する工作物が設置されていないし、コンクリートの護岸工事の実施箇所も少ないし、
自然のままの護岸が多く残されていることも、堤防が無いと言われる一員なのかも知れませんね。

中川町は北海道上川郡に属します、なので最低気温はメチャ低いです。 -20以下の日もあります。
なので厳冬期の天塩川は河口からほとんど凍結してしまいます。 中川町のあたりでもカチコチです。
といって1年じゅう冬なわけでもなく、春になるとこの氷も解けます。
そこで、中川町観光協会では次のような行事を行っています
 「天塩川」は天塩岳を源流に天塩町で日本海へと注ぐ、道北地方を代表する全長約256㎞の河川。
 北へ向かって流れる大河として有名です。冬季期間の厳しい冷え込みで結氷した天塩川の川面は、春になると徐々に解け、
 流氷のようなかたまりとなって下流へと押し流されはじめます。そのダイナミックな姿は北国の春を告げる景観のひとつです。
 中川町では毎年、この「天塩川の解氷」を予想する「解氷クイズ」を行っています。
 天塩川の解氷日時を正確に予想できた正解者には、賞金や中川町特産品セットをプレゼントします。
 春の訪れを感じに天塩川へ来てみませんか? ひょっとすると解氷の瞬間に巡り会えるかも!?

だそうです。 (ちなみに2021年は3月20日だったとか)
「解氷クイズ」はともかく、実際の「天塩川の解氷」は大迫力です。


この動画では橋の下流側しか見れませんが、橋の上流側では橋脚に当たる氷が、まるで砕氷船の舳先に当たる流氷のようですごいですよ。
こんな論文もあります「天塩川における結氷初期と解氷期に関する現地観測」https://thesis.ceri.go.jp/db/files/00160950201.pdf こちらから飛びます


中川町の冬「林業試験場道北支場」、寒いけどいかが? 冬ソナよりいいかも・・・ 強烈な寒さに体の芯からピンとなりますよ・・

アレ??「ナカガワのナカガワ」まだ紹介していなかったですね。 ダメじゃん・・
2021/3リニューアル
よその方が評価していますので、細かいことはそちらを見てください。 ここからジャーンプ!
ただ「ナカガワのナカガワ」ピカ一のソフトクリームの事が書かれていません、残念。
ソフトクリームの紹介記事はここからジャーンプ


上のTシャツは販売品らしいけど、なんかびみゅょ~・だな?
公式HPで見てくださいね⇒こちらからどうぞ
少し長いけど紹介動画は↓ (文理学部の後藤研究室制作です)


世田谷区の公式HPでも照会されています。こちらからどうぞ  HPの中に場所の紹介が入っています
世田谷区のHPに出ている写真はリニューアル前の物です、ちょっと気を付けてね。

中川町の紹介動画です

ところで中川町のHPには「ナカガワのナカガワ」(2015年発行)という、全く別の町紹介パンフレットがある。
「ナカガワのナカガワ」をどちらかに統一せんかい! 首都圏ではお店の「ナカガワのナカガワ」の方がパンフレットの千倍も知られていると思う。

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