小樽で美味しんぼ(注!私の自己チュー評価です)

小樽には美味しいものがいっぱいあるのですね・・・
お寿司に・・ケーキに・・
先日知り合いが、小樽に行くから美味しいものいっぱい食べ来たいと話しかけてきました。
当然のようにどこのお寿司屋さんがいい?何が美味しい?と聞かれましたが、適切な返事が出来ませんでした。

小樽を有名にした一つに、寿司屋通りがあります。 
昔は妙見川のある妙見通り(於古発通り)と言ってましたが、寿司屋がいっぱい建ち、いつのまにか寿司屋通りと呼ばれるようになりました。
一時はすごい賑わいでした。 グルメツアーとか言って観光バスでじゃんじゃんお客さんが押し寄せていましたから。
でも今は小樽の繁華街は「堺町通り」(北一硝子がある通り)の方に移り、寿司屋もそちらに移っていきました。
お寿司屋さんも・・・ まぁ飲食店は人が集まるところに店を開くのが正道かもしれませんしね。
なので寿司屋横丁もかつてのような賑わいは(勢いは)無いように感じられます。

そんな小樽のお寿司ですが、30年ほど前に遡ると確かに安くて美味しかったです。
いわゆる桶に入った松・竹・梅とかで呼ばれる定番寿司で比較しても、東京よりずっと安かったです。
食べるお店にもよるでしょうが、確かに小樽の寿司は安いと思わせるものを持っていました。 魚の鮮度も味も。
今はインターネットで「これとこれが入っていればいくら位」と決まってしまいますから、東京との差がほとんど無いです。
物流や保存方法も格段に進歩し、東京で食べる方が新鮮だったりします。 空輸専門市場があるくらいですから。
小樽で寿司、どうなんでしょう・と思うのは私だけ?

でも・たぶんと言うか、そうであってほしいと思いますが、地元ネタだけ使い適切な価格で努力しているお店があるのではないでしょうか。
上のような書き方をしてしまい、頑張って独自のお寿司を作っているお店の方には申し訳ありません。
そういうお店は、微力ながら全力で応援したいと思います。
市内から離れますが、高島あたりに残っているのではないでしょうか。

と好き勝手に言いたいことを言っておいて・・・なんですが
花園通りに入って(南側に進んで)すぐ左手にあった寿司屋のお話。

少し小太りのご主人と、奥様がつけ場に立っていました。 奥様は、お店の切り盛りをしているおかみさんでは無く、職人さんでした。
私も少しへぇ~と思ってしまいましたが、お店に来る途中寄った妙見市場で見た「はっかく」に話が進んだところで、食べてみたいと・・・
今は置いていないけど・・・時間ある?ちょっと待っててね、買ってくるからと・・
しばらくして「はっかく」の握りが・・
奥様が「私は味噌付けて焼くんだ・」と言いながら、も少し時間ちょうだいと言って今度は焼き場に・・
味は覚えていませんが・・・(スミマセン)、そこまでしてくれる思いに超感激しました。
あのお店、私的には日本一の寿司屋だと思っています。
東京で名店と言われる寿司店にも行きましたが、それはそれ。 美味しいのかもしれないけど、感激が無いのよね。 ふ~ん・とだけ。
ちゃんとしたお寿司屋さんは、つけ場でお客に対してエンターテイナーでなければと思うのです。
その時私が感じたワクワク感・ドキドキ感、あの時感じた思いは忘れることのできないものです。
今もお店はあるようです。 長く続いてほしいものと思います。

小樽ではケーキですか?
そんなん、あったけぇ? 
都通り(アーケードのある通り)の端っこの方の角に洋菓子店があったのでは?
近年、鳥取県に本社のある会社がケーキ屋を開業しそこそこ売れているようですが・・・
小樽をひっくり返したようなふざけたネーミングで、小樽を小ばかにした感じ。

私なら運河めぐりに、歩きながらでも手軽に食べれる「ぱんじゅう」をお勧めするかなぁ。
あのおじいさんが焼いてくれていたお店はいまでもあるのでしょうか。 最近は3年ほど前に行ったっきりです。
お店の中には訪店者の定期券とかが貼ってあって、旅好きのたまり場みたいな感じ。
  

「若鶏時代なると」さんは小樽を代表する「美味しんぼ」です。
若鳥の半身をタレに漬け、一気に素揚げしたものです。 おいしんだなコレが。
でも小樽に海鮮やケーキを食べに来た人には、ちと薦めにくいのが難点。
動画は少し長いです。

このお店の近くにIと言うミシュラン寿司店がありますが、観光客の一見さんとして行くのはかなりつらいです。
お好みで食べたいといっても、奥へ連れていかれてしまうようなお店で残念です。

お茶する(死語か?)なら駅から少し歩いた手宮線沿いにあるジャズ喫茶「フリーランス」が居心地の良い店かな。
緑に包まれた、石造りのお店です。 ちょっと見ただけだとお店をやっているとは思えないです。
写真の左側にfreelanceと書かれた看板がありますが、真空管を模したもので真空管好きには感涙物の美しさです。

小樽には石造りの銀行や石造り倉庫群など石造りの建物が多いです。
なぜ? 一説ですよ・・内地(本州)などでは蔵を立てる際、土壁で作りますが、この土壁にはつなぎとして稲わらを短く(3~5㎝)に切って混ぜ込みます。 ところがこの頃(明治)は北海道では稲作が行われておらず、稲わらが入手出来ないため土壁は出来なかったとか言われます。
そこで市内から入手できる軟石を用い、木骨石造建築法と呼ばれる内部構造体を木で、外壁を石造りにするという建築法がとられました。
坂の街、小樽では大火も多く(海岸近くで出火すると、山の手まで燃え広がるのです)、耐火性のある石造りの建物は一般市民からも受け入れたそうです。
そんなこんなで、今でも石造りの建物が多いんですね。
なんか見た感じもレトロな雰囲気でいいですよね。

石造りで、と言えば「海猫屋」でしょう。 
ホステリングバスから5年後の1976年(昭和51年)にオープンした、喫茶店、ライブハウス&北方舞踏派・鈴蘭党の拠点としてスタート。

叔父の家から近かったので、いとこが連れて行ってくれました。
真冬の寒い日、店に入ると強力な石炭ストーブがガンガンとくべられ、おどろおどろしい舞踏団が得も言われぬ摩訶不思議な踊りの稽古をしていて
度肝を抜かれたものです。(新宿のサイケな店より数段上のサイケ度でした)
村松友視著「海猫屋の客」などいろいろな著書や映画・CMに取り上げられていますが、私としてはその後しばらくたって(十数年か)腹が減ってイタリアンの看板を出した海猫屋でパスタを食べた2回だけの記憶しかありません。 
残念ながら閉店しています。

上で寿司屋の話をしましたが、海鮮を出す居酒屋は?って聞かれることもあります。
逆に、今どきの居酒屋はどうなんでしょうと聞きたいぐらいです。
その昔、花園のガード下に「一心太助」なる海鮮居酒屋がありまして「小樽一」でなく「北海道一」でもなく「日本一」の評価のお店でした。
ボリュームは言わずもながの超大盛・北海道スタンダード、鮮度はぴちぴちぷりぷりで寿司屋より上、価格は市場なみ。
行かないわけありませんよね。 誰にでも一番と紹介しました。
団体客が持ち込んだノロウイルスにより閉店に追いやられてしまいました、残念です。
 鮭親子丼(鮭・大きいよ、油も乗っているし、そもそもドンブリ大きいし・・)
写真はTommyのきままなグルメランチ日記からお借りしました、

小樽と言えば、この歌か?

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