ハローCQ

昔々・その昔、ってほどではありませんが・・・

1959年2月(昭和34年)東京(関東地区)に教育番組専門局として株式会社「日本教育テレビ」が設立され放送が始まりました。【今のテレ朝です】
その時の免許交付の条件は教育番組を50パーセント以上、教養番組を30パーセント以上放送するというものであり、営利を目的とした教育専門局は世界でも珍しかったです。
目的は良かったのですが、教育番組のセールスや番組販売が伸び悩んだことで業績がふるわず、経営は失敗に終わってしまいます。
その後はアニメーションや外国映画を、それぞれ「子供の情操教育のため」「外国文化の紹介」の名目で「教育番組」や「教養番組」に指定して郵政省に届け出します。
外国文化の紹介?だったのでしょうか??「ローハイド」や「ララミー牧場」を放映して驚異的な視聴率を獲得したそうです。
ララミー牧場では最後に淀川長治さんが出て来ましたね、バヤリースのジュースを飲めばジェス・ハーパーのように強くなれるかと思ったものです。
私もまだ小学生でしたから・・(今もまだ小学生低学年の感性しか持っていませんが:今時の小学生に怒られるかも・・)
サヨナラ!サヨナラ!

もう一つ
1964年4月(昭和39年)東京(関東地区)に科学技術学園工業高等学校の授業放送をメインとして行う教育番組専門局「日本科学技術振興財団テレビ局」が開局しました。【今のテレ東です】

そして、開局直後の1964年4月15日からある番組が始まりました。
それが「ハローCQ」です。 画像はタイトルバックです
開局早々のTV局にそんなにお金あったんでしょうか? 科学教育のためにと手弁当でお願いしたのでしょうか?
と思うくらい錚々たるスタッフで制作されています。 【当時はね、今の人には全くわからない人ばっかりか??】

監   督:羽仁 進、大木国夫、藤久真彦、森川榮太郎
脚   本:やなせたかし、長沢タケシ、向田邦子、岩間芳樹
演   出:羽仁 進、大木国夫、藤久真彦
撮   影:西山東男、村松植夫
音   楽:いずみたく
主 題 歌:いしだあゆみ「誰だって一人じゃない」
タイトル画:やなせたかし
制   作:岩波映画
出   演:伊藤敏孝、柳家小せん、瀬能礼子、荒木一郎、後藤栄子、桑山正一、島かおり、額村喜美子、高橋とよ、蜷川幸雄
どうです、気合の入れようがハンパないですよね。 (当時としてはすごかったのです)

その頃、私はすでに中学生になっていて、ラジオ技術部というクラブに入っていましたから、アマチュア無線の世界をワクワク・ドキドキしながら毎回楽しみに見ていたものです。
ラジオ技術部ではまだ真空管ラジオの時代でしたので、いつも高圧回路に触れてびっくりしたり、はんだコテでいっぱい火傷もしましたね。
今は何もかもICやトランジスタで作りますから(5V以下です)感電はありませんが、やっぱりはんだコテでの火傷は時々します。
先輩がアマチュア無線をしている姿がかっこよくてかっこよくって、ただただあこがれていました。

主題歌のレコードジャケットです 中身は本当はソノシート(ソノシートって?)
曲は下の再生ボタン(右向きの▷)を押してくださいね。

主題歌「誰だって一人じゃない」
作詞:やなせたかし 作曲:いずみたく 歌:いしだあゆみ

1.真っ赤に燃えてる太陽に 若い心が呼びかける
  空の仲間は知っている この喜びもうれしさも
  ハローハローCQ ハローハローCQ
  だれだってだれだって一人じゃないのさ
  だれだってだれだって一人じゃないのさ

2.流れる雲には夢がある せつなく燃えるあこがれを
  空の仲間は知っている この喜びもかなしみも
  ハローハローCQ ハローハローCQ
  だれだってだれだって一人じゃないのさ
  だれだってだれだって一人じゃないのさ

TV放送の黎明期、日本教育テレビ(テレビ朝日)・日本科学振興財団テレビ(テレビ東京)と教育主体のテレビ局が2局も出来たのは特筆ものです。
まぁそうでもしないと新規免許は取れなかったのでしょう、そして経営破綻して免許ロンダリングされていくわけで・・・
ただ上に書いたように、民放であるが故か、結局大衆に迎合し堕落していく姿は残念でしたが。(市場論理ではありますが)
岩波科学映画のように良質な科学番組を制作する会社が無くなってしまったこともとても残念です。

参考と引用させていただいたのは「アマチュア無線の部屋」さんのHP「伝説のTVドラマ『ハローCQ』コーナー」と(http://dondon007.web.fc2.com/cqhome.htm)
「いのうえ・あきひこ・アマチュア無線のぺーじへようこそ!!」のHP「ハローCQ」(http://www.i-media.jp/ja1swl/04/tv_11.html)です。
ありがとうございます。 みなさんもぜひ見てください。

アイキャッチに使った漫画は少学館の「ビッグコミックオリジナル」に掲載された西願良平さんの描かれたものです。
 トップ画面だけアイキャッチに使わせてもらいました。

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