朝日屋・和田金・松阪

三重県は完全な牛肉県といえるでしょう。 (ブランド豚・ブランド鶏もありますが)
良くご存じの松阪牛が代表選手です。 (他に伊賀牛・みえ黒毛和牛などあります)
私が三重に行った頃は安月給のサラリーマンですから松阪牛なんか食べれるわけない。
肉といえばよく鵜方駅前の来々軒に行ってとんてきを食べたものです。(三重を離れてから、四日市の来々軒と姉妹店だったと知りました)
来々軒のトンテキ定食 > 写真はふじさんさんのHPよりお借りしました

 

ところで、毎年12月20日ぐらいから大晦日にかけて津市内にある「朝日屋」さんの前にはすごい人だかり?何?なんで?
  税率8%の時の写真
松阪を中心とした中勢地域だけなんでしょうか、私も他の地域の状況はわかりませんが、みなさん美味しい牛肉を買うために並んでいるのです。
さすが松阪牛の本場、皆さんお肉がお好きなようで・・
並んで買うのはもちろんお買い得のお肉!   ではなく、最高級のお肉を手に入れるためなんですね~
早いお客さんは夜明け前から並び始めるんだそうで・・・  高いお肉から売切れていくそうです。
新聞にはその光景を「松阪牛求め、客ギューギュー」とダジャレ交じりに書くくらいなんですから。
その頃のビンボーサラリーマンの私には想像もできないゴージャスかつデラックスな出来事だったのです。

では松阪牛の本場中の本場「松阪市」では?
松阪牛を代表するお店「和田金」さんでも、今はわかりませんが一昔いや三昔前には並んでいましたね。
和田金さんは自社での肥育牧場を持っています。牛さんにビールを飲ませるので有名です。
やっぱり高い肉から売れていくようで、バブル前期とはいえ、かの地の皆様は牛肉、それも美味しい美味しい牛肉がお好きなんですね。
和田金さんは自前の大きなビルの店舗も持っていて、昭和の終わりに建て替えられたビルは駅前からも良く見えます・・・今は見えなくなってしました
  
肝心の値段ですが、以前(私がいたころ・40年くらい前)は東京の一流店で松阪牛を食べると和田金の二倍から三倍程度と大きな価格差がありました。
今はほぼ同じになってしまいました。 残念
でも和田金のすき焼き美味しいです、是非皆さん食べに行ってくださいね。

前にどこかのページで北海道の旭川市を「あさひかわ」か「あさひがわ」か?と書きましたが、ここ松阪市も「まつさか」か「まつざか」かどちらでしょう?と調べてみました。
松阪市のHPには 江戸時代から「まつさか」または「まつざか」の2通りの読み方が存在していましたが、平成17年(2005)年1月1日の市町村合併に伴い、読み方を「まつさか」で統一しました。 となっています。
松阪市は鉄道路線も意外と多く、「JR」「近鉄」の他に「三重電」「伊勢電」などありました、いまは前2社に集約されています。
確実な話ではありませんがどの鉄道会社も昔から「まつさか」を表記していたようです。
まぁどちらでも通じるからいいんですが・・・まつさか城を「松坂城」(土偏の坂)と書いたり・・・結構こだわりはあるみたいです。
ちなみにまつさかの人は「まっ↑さか↓」・【↑↓は語尾のアクセントの強弱です】と発音していましたね。(これも昔の話ですが)

松阪はいいところです。
城跡から見える御城番屋敷 
けっこういけるでしょ。

北海道の名付け親「松浦 武四郎」は松阪出身なんです。 北海道出身の私にしてみれば感謝!
三井グループの祖「三井高利」も松阪の出自であります。
デパート松坂屋(坂の字に注意)も松阪に由来すると言われます。

当時の私の生活スタイルに一番近かったのは、松阪肉より今もあるらしいですが「びっくりうどん」でしょうかね。
ビンボーサラリーマンの頃、こちらの洗面器サイズの丼のうどんは腹の足しには最高でした。

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