わかさいもと山親爺と旭豆

「わかさいも」は私たちがホスバスに乗っていた頃、北海道土産の定番だったのかもしれません。
そもそも私は「いも」類があまり好きではありませんでしたので(芋・栗・南瓜のたぐい)、わかさいもの会社の人には申し訳ないのですが、あんまり興味はありませんでした。

私が知っている「わかさいも」のいわれは、昔「後志郡寿都町(日本海側・島牧YHの近く)」に能登から移住してきた若狭さんがいて、サツマイモが食べたいなぁ・と、思ったか思わなかったとか。
いやいや、商品化までしたのですから、強くそう思ったのでしょう。
ところが北海道ではサツマイモは採れない。 はて・どうするべぇ?
近くで一杯取れる大福豆を煮て食べると、結構芋っぽい。 でもサツマイモの繊維質感がないぞ。
じゃあ浜でとれる昆布を筋のように切ってみて混ぜたら「いいんでないかい」と。
日本人好みの昆布由来のうまみが追加されましたからね。
その後、洞爺湖畔に移住しこの地で販売したところ、洞爺湖温泉に来る客の定番お土産とし人気を博したとのことです。
日持ちのする温泉まんじゅうといったところ。
なので「わかさいも」には芋由来の成分は無し。

だから・・・って、どうってことは無し。 おいしいものはおいしい。
皆さん一杯食べてね。

北海道ではサツマイモ採れないって書いたでしょ。 あと北海道では「柿」も「みかん」も取れないんです。
今は温室などで栽培できますが、ひと昔前までは内地(本州)から送ってもらわないと食べれない果物でした。
母は良く北海道の親戚に柿を送って喜ばれていました。
「みかん」はわりと出回っていました、
冬場半凍りの物を顔がほてるほどの暖かさ(熱さ)のストーブの前で食べるのは美味しかったですよ。

話を元に戻して、みなさんのおうちにこんな缶がありませんでしたか?
 札幌を代表するお土産「山親爺」(やまおやじ)の入っていた缶です。
発売元「札幌・千秋庵」では山親爺の事を「山親爺という名前は、昔から北海道の山野を我が物顔で歩いていた熊の愛称です」と書いています。
アイヌ語ではヒグマの事をキムンカムイ(山の神)、あるいは単にカムイ(神)と呼び、神の使いとして敬っていました。
カムイの国へ送り返すイオマンテという儀式もありましたが・・・
でも、あくまでクマはクマ、可愛らしく呼ぶのはいいですが危険生物であることを忘れないようにしましょう。
戻ってと・「札幌・千秋庵」で発売されている山親爺は「昭和5年から発売している山親爺は新鮮なバターとミルクをたっぷり入れたお煎餅です」となっています。
「サクサクっとした軽い食感」と言う事は薄く作られています。 お土産にはどうしても缶が必要だったのですね。

「札幌・千秋庵」と「帯広・千秋庵(現・六花亭)」は、のれん分けした親子関係です。

それと「旭豆(あさひまめ)」
あんまり有名ではないけど、旭川を中心として地元に昔から根付いているお菓子です。
明治35年、北海道でとれる大豆と甜菜糖から誰にでも好まれる菓子はつくれないかということから「旭豆」が誕生したそうです。

♪やめられない止まらない~♪、なんてコマーシャル(CM)がありました。 (他の商品でしたが)
旭豆を皿に入れておくと、ついついその状態になって困ります・・って、自分の問題ですね。
旭豆、私も好きでした。
ちなみに旭豆にコーティングされる甜菜(てんさい)糖は「ビート」から作られ、比較的冷涼な地域で良く育つようです。
甜菜については「清水町」のページも見てくださいね。
もう一つおまけに・・旭豆には緑色の豆が混じっています。 この項を書くために旭豆を調べたのですがこの緑は抹茶由来とのこと。
私が小さい頃、緑は海藻(青のり)なんだと思っていました。 なぁ~んだ、残念。

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